ビルメンの勤務は一般的なサラリーマンの勤務形態とは少し異なります。一般のサラリーマンの勤務ならば、9:00~18:00までというような勤務が一般的ですが、ビルメンの勤務は日勤と泊まりである宿直が入り混じる勤務形態となります。
現場により日勤だけ(系列系は日勤のみの場合が多です。)という勤務形態はありますが、常駐と呼ばれる現場では1日中建築物に人がいるので、夜勤務の宿直者が泊まって朝まで勤務をします。
例えば宿直があると宿直明けの朝は8:30~9:00には帰れます。現場により異なることはあるでしょうが、宿直で朝方まで勤務するとその日は9:00には帰宅となり、その日は「明け」と呼ばれ休みとなり、翌日も休みで実質2連休のような感じになります。
そのため宿直が多い現場の場合は、「明け」休みを出勤と勘定しないと月の出勤が10日ほどとなることもあります。10日の出勤で基本給分と宿直手当が貰えてしまうので、ビルメン勤務当初は非常にお得感のある仕事であると感じました。
「明け」休みの後土日分の休みがある時は実質3連休となり、ビルメンになると時間的な余裕は日勤のみのサラリーマンよりもかなり自由になりました。
ビルメンの勤務形態の見本
実際の勤務形態を1週間で考えると、月曜日が宿直とすると火曜日が宿直明けの休みになり、水曜日も休みで木金が日勤で土曜日が宿直で日曜日が明け休みと言うような勤務になります。
☆例
月→宿直
火→明け休み
水→休み
木→日勤
金→日勤
土→宿直
日→明け休み
月→宿直
火→明け休み
水→休み
木→日勤
金→宿直
土→明け休み
日→休み
月→宿直
火→明け休み
水→休み
木→宿直
金→明け休み
土→休み
日→日勤
上記のようになります。
私の職場では日勤が少ないので2番目と3番目の組み合わせのような勤務形態です。サラリーマンの勤務からビルメンの勤務になれるには多少の苦労があるかもしれません。
ちなみに宿直時の夜は夜通し起きているわけではなく「仮眠休憩」という寝る時間が与えられます。仮眠時間は企業や現場により異なりますが、大抵短い所では4時間~6時間という感じです。
仮眠を取るベッドが小さい、深夜も警備が行き来し物音が絶えない、同僚のいびきがうるさいなどの環境もあり、なかなか慣れずに眠れないなどの苦労もビルメン勤務当初はあります。
騒音や照明など睡眠の障害になりますから、アイマスクや耳栓を用意するなどの宿直対策も効果的です。